■内容
太古、若狭へは大陸から多くの渡来民がやってきました。彼らが求めていたものは不老不死の妙薬。
その後、 現代に至るまで、若狭には不老不死にまつわる伝説や神話が伝えられています。
目の覚めるような透明の海、清らかな川の流れ、優しい山並み…自然そのものが永遠性を湛えるかのようなこの若狭の土地で、今も息づく不老不死の伝説を、GPSを携えリアルに辿ってゆきます。
●不老不死の創成神
若狭創成神話に登場する若狭彦・若狭姫の二神は、少年少女のような姿のまま齢をとることがなかったと伝えられます。その二神を祀る若狭彦・若狭姫神社には、この土地の逞しい生命力を物語る巨樹と、GPSをも狂わせる不思議な力が……。
また、二神を守護する神宮寺には、奈良東大寺のお水取りで使われる聖水が溢れる閼伽井があり、3月には「お水送り」の儀式が、ここを舞台に行われます。当日は、神仏習合を色濃く残すこの寺の住職から寺の歴史のレクチャーを受けます。
●八百比久尼伝説
人魚の肉を、それと知らずに食べてしまった少女が不老不死となり、尼に姿を変えて800年間諸国を彷徨った「八百比丘尼」の伝説。その八百比丘尼が入定したと伝えられる洞窟、八百比丘尼の生まれ故郷とされる遠敷の里に残る墓標を訪ねます。
●空海とお水送り
若狭に産する良質の丹(水銀)は、不老不死の妙薬の原料とされ、これを求めて空海をはじめ、多くの密教僧や修験者がこの地に足跡を残しました。その名残が、奈良東大寺二月堂の『お水取り』に用いられる聖水が送られる『お水送り』の儀式です。
空海が巨石に聖観音を刻んだ石観音を訪ね(聖観音は秘仏でご開帳の年しか拝むことはできません)、その聖観音が指し示す方角を訪ねます。そこには、また空海にまつわる伝説が。
●常神半島と御神島
神功皇后の復活と埋蔵金伝説の残る御神島。神話の土地に相応しい、その名も『常神半島』ここには龍宮の名も残されています。
ツアーでは、御神島を間近に拝む常神の集落まで足を伸ばします。また、チェックイン当日には、オプションで常神半島の袂にある無人浜まで船で渡り、夕陽に向かって座禅を行います(住職の都合により瞑想になることもあります)。
●徐福伝説
若狭湾の対岸、丹後には、2000年前に秦の始皇帝から東の国にある不老不死の霊薬を探すよう命じられた徐福一行が上陸したと伝えられる。その末裔たちの足跡と思われるものは、御神島から真南へ紀伊半島を縦断して熊野まで続いています。
■当日スケジュール
■11月25日(金)■
14:00 PAMCO チェックイン
14:30 無人浜夕陽座禅(瞑想)・・・・オプション2,000円
18:00
夕食「若狭不老不死御膳」
20:00 レイライン、若狭不老不死伝説レクチャー
22:00 就寝
■11月26日(土)■
8:00 朝食
9:00 PAMCO発
上記「見どころ」を巡ります。途中、GPSを使った簡単なクエストも。
18:00 □26日早帰りプラン選択者・・・・・チェックアウト
夕食(基本は海鮮料理)
「カニ料理」「フグ料理」「クエ料理」等の別メニュー(別途料金)も可能
22:00 就寝
■11月27日(日)■
10:00 チェックアウト
■案内人PROFILE
●内田一成(うちだいっせい)
レイラインプロジェクト主催 (ホームページ Leyline Hunting)
フリーランスライター、日本山岳修験学会会員
●略歴
・1961年茨城県生まれ
・専修大学法学部卒
・高校時代から登山、二輪のオフロードレースを始める
・大学時代は国内の山に足繁く通い、山岳信仰に興味を持つ。
・大学での専攻は政治哲学と文化人類学。とくにミシェル・フーコーとレヴィ・ストロースに影響を受ける。
・大学卒業後、『山と渓谷』特派記者。その後フリーランスとして独立。
・二輪オフロードレース参戦取材、シルクロード・パミール踏破など実践を通して、世界のフィールドを体験し、各地の自然と共生する民族に興味を持つ。
・登山や世界のフィールドでの経験を通して土地が持つ力を実感し、修験やプリミティヴな民族が持つスキルや神話を敷衍して、その土地が持つ力を探索解明することをライフワークとする。
・デジタルマップとGPSをツールとして、大地の力のネットワーク「レイライン」を探索する。
・2010年春に『レイラインハンター』(アールズ出版刊)を上梓。
・朝日カルチャーセンターで、『聖地の配置と方位』の講座を持つ
●主催メディア
・レイラインハンティング
http://www.ley-line.net/
・アウトドアベーシックテクニック
http://www.obtweb.com/
*プロフィール詳細
http://www.obtweb.com/other/profile.html